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鍵の存在意義

2011/03/15 14:11


 ここにひとつの鍵がある。

 何の鍵かは知らない。
 きっと何かの扉を開けるのだろうし、もしかしたらもう朽ちてしまった鍵穴にはまるのかもしれない。

 目の前にはずっと昔から閉ざされたままの部屋。
 もう長く、開かれていない密室。

 気になって鍵穴に差し込んでみるけれど、結局開いてはくれない。

 これは何の鍵なんだろう。

 開けられない鍵に意味はない。
 開かない扉に意味はない。

 密室は開かなければ意味がない。
 密室は開かなければ意味がない?

 いいや、開かれたらそれはもう密室ではない。


 ――密室であることが大切なら、開かれてはいけない


 開けられない鍵。
 開くことのない部屋。

 開かない部屋と鍵にこそ、価値がある。





                             【創作集団ひとひら】様 創作応援企画『LI've』提出。
 
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