愚者の仮面

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紫の蝶

2011/03/15 00:56


 美しく空を舞うは紫の衣。
 ひらり、またひらりとその姿を誇示するように、私の目の前を飛ぶ。

 うっとおしい。読書の邪魔をしないでほしい。
 私は手をぶんぶんと振ってそれを追い払う。視界の端ではカップルが可哀想、と非難じみた視線を送ってくるが構うものか。

 蝶は人の魂に例えられるらしい。

 何かの本にそうあった。それから私は蝶が気味悪くてしょうがない。

 ひらひら舞ってるその羽は、人魂と何ら変わりがないってことなんだよ?
 墓場を飛ぶ鬼火は怖いと言うくせに、蝶は怖くないの?

 カップルの視線も鬱陶しくて、私はバタンと少し強めに本を閉じる。もっと彼らの視線が痛くなかったが、それも黙殺する。

 ページの端から見える栞。

 それは紫の羽だった。
 
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はじめまして~

これを読んでふと思い出したことがあるので
短いですけどコメントしますね(・ω・

昔、中国の賢者が
夢の中で蝶になって
寝ているはずの自分を夢の中で見たようです

それで現実と夢がごっちゃになって
"胡蝶の夢"なんて言葉が出来て・・・
現代にその人がいたら
きっとこのような感じになるのでしょうね

時間が出来たらまたお邪魔しますね(^^

投稿日
2011/03/27
投稿者
sun
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Re: はじめまして~

>sunさま

初めまして。
こんな僻地へご訪問ありがとうございます。

夢の狭間も現実も、寝ていれば見分けなんてつきませんよね。
そもそも見ているものが現実であるのが定義に近いですから、見えている限りはそれは本当のことですし。

蝶というのは場面によって縁起が悪いものや、美しいものとしてや、いろんな側面を持っているので面白いと思います。

それでは、コメントありがとうございました。

投稿日
2011/03/27
投稿者
有里馨
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